日本の料理人が使う料理道具には、料理をよりおいしく、効率よく仕上げるための工夫が詰まっています。包丁なら切れ味や刃の持続性、中華鍋なら熱を保つ力、おろし金なら食材をすりおろす細かな刃など、道具の素材や形状そのものが料理の仕上がりを支えているのが特徴です。
料理人が選ぶ日本の料理道具とは?
日本では、食材や調理方法に合わせて料理道具を使い分ける文化があります。包丁ひとつを見ても、三徳、牛刀、柳刃、出刃などさまざまな種類があり、それぞれに得意な作業があります。
プロ向けの道具は、単に高価というわけではありません。素材、形状、重さ、熱の伝わり方など、それぞれの特徴が調理のしやすさにつながっています。今回は、プロの料理人から信頼されているメーカーや、職人の技術が生かされた料理道具を3つ紹介します。
1.amane 三徳 175mm|岐阜・関の技術を生かした万能包丁
まず紹介したいのが、釜浅商店の「amane 三徳 175mm」です。三徳包丁は肉・魚・野菜など幅広い食材に使える、日本で親しまれている万能包丁。こちらは岐阜県関市のメーカー「包丁のフジタケ」と共同開発されたモデルです。
刃には硬度が高く、切れ味が長く続きやすいV金10号を使用。製造工程の多くを自社で行う「包丁のフジタケ」は、国内外のプロの料理人からも信頼されているメーカーです。
2.打出し中華鍋1.6mm厚|職人が叩いて作る鉄鍋
炒め物をするなら、打出し中華鍋にも注目です。釜浅商店の1.6mm厚モデルは、鉄板をハンマーで何千回も叩いて成形する「打出し製法」で作られています。職人が叩くことで金属の粒子が締まり、丈夫な鍋に仕上がります。
1.6mmという厚みは蓄熱性にも優れており、食材を入れたときに温度が下がりにくいのが特徴。炒め物を高温で一気に仕上げたいときに活躍します。価格はサイズによって異なり、現在は4,510円から購入できます。
3.忠實 ステンレス製おろし金 M|プロにも選ばれる日本製
もっと手頃な価格で日本の料理道具を試してみたいなら、忠實のステンレス製おろし金 Mもおすすめです。東京・かっぱ橋や大阪・道具屋筋で職人に人気がある商品で、本職の料理人が使用する「忠實印」のおろし金です。
V型・本目立ての三段刃を採用し、表面と裏面で中目と細目を使い分けられます。大根やにんじん、果物だけでなく、わさび、しょうが、にんにくなどにも使用できます。日本のおろし金職人による加工技術を身近に楽しめる道具です。
日本の料理道具は「道具そのもの」も楽しめる
今回紹介した3つの道具は、包丁、中華鍋、おろし金と用途はそれぞれ異なります。しかし共通しているのは、素材や製法、職人の技術が料理の使いやすさにつながっていることです。
日本の料理道具を選ぶときは、価格だけでなく「どこで、どのように作られているのか」「どんな料理に向いているのか」に注目してみるのもおすすめです。プロの料理人が使う道具を知ることは、日本の食文化やものづくりの奥深さを知るきっかけにもなります。